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飲食店の口コミ返信の書き方|例文と低評価への対応

飲食店の口コミ返信の書き方|例文と低評価への対応

飲食店の口コミへの返信は、丁寧に・短く・その口コミの内容に触れて書くのが基本です。低評価には、反論せずに事実を確かめ、謝るべき点は謝り、詳しいやり取りはお店の連絡先へ移します。返信はその投稿者だけでなく、これから来店を考える大勢のお客様が読む公開の文章だという前提で書きます。ただし、食後の体調不良を訴える口コミは別扱いです。返信の文面より先に当日の記録を確認し、必要に応じて保健所への相談を考えます(後半で詳しくご説明します)。

この記事では、Googleマップ(Googleビジネスプロフィール)の口コミを例に、Googleが公開しているヘルプの記載に沿って、返信の書き方と例文、低評価への対応手順、返信で書いてはいけないことを整理します。口コミの集め方(見返りを付けたお願いの禁止など)は飲食店のGoogleマップ対策|情報整備の5項目で扱っていますので、ここでは届いた口コミにどう返すかに絞ります。

返信する前に知っておきたい3つの前提

書き方の前に、Googleの口コミ返信がどういう仕組みかを押さえておきます。ここを知らずに返信すると、思わぬ形で文面が残ります。

1. 返信できるのはオーナー確認を済ませたお店だけ

Googleのヘルプには「クチコミに返信するには、ビジネスのオーナー確認を行う必要があります」とあります。管理画面に誰も入れない状態なら、まずオーナー権限の確認からです(流れは情報整備の5項目の冒頭で触れています)。チェーン店などで本部がプロフィールを管理している場合は、店舗で権限を申請したり返信したりする前に、本部の方針を確認してください。

2. 返信は審査を経て公開され、投稿者に通知が届く

返信はすぐに表示されるとは限りません。ヘルプによると、返信はGoogleのコンテンツポリシーに沿っているかの審査を受け、「通常、返信の審査の所要時間は 10 分以内ですが、最長で 30 日ほどかかる場合もあります」とされています。承認されると口コミの下に企業からの返信として表示され、返信した人の個人名は表示されません。

公開されると投稿者に通知が届き、投稿者は返信を読んだあとでも口コミを変更できます。返信は、その方との会話であると同時に、お店の姿勢を見せる文章でもあります。

3. 返信も、口コミと同じポリシーの対象になる

Googleは返信の注意点として「クチコミと同様に、返信も Google のポリシーに準拠している必要があります」と明記しています。感情的な反論や、投稿者の個人情報に触れる返信は、この点でも避けるべきものです。

Googleが示す、返信の基本4つ

Googleのヘルプ「クチコミに対して効果的な返信を書くためのヒント」では、返信の書き方として次の点が挙げられています。要点を飲食店向けに言い換えると、次の4つです。

  • 丁寧に、わかりやすく……ヘルプの表現では「わかりやすく、有益で、礼儀正しいもの」にします
  • 短く……「長すぎる返信は読む気をなくす可能性があります」とされています。数行で十分です
  • 全件に返す義務はない……「すべてのクチコミに対して感謝の意を公開する必要はありません」とあり、伝えたいことがあるときに返信するのが基本です
  • 宣伝より、来店した人向けの情報を……投稿者はすでに来店したお客様なので、お得な情報やプロモーションを示す必要はなく、一度来ただけでは分からない情報を伝えるよう勧めています

なお、全件に返信するお店もありますし、それ自体が悪いわけではありません。大切なのは件数よりも、同じ定型文を貼り続けないことです。どの口コミにも同じ文面が並んでいると、読む側には「読んでいない」と伝わってしまいます。

高評価の口コミへの返信:例文と書き方

高評価への返信で意識したいのは、お礼+口コミの中身への一言+次の来店につながる情報の3点です。口コミで触れられた料理や場面に一言でも触れると、定型文でないことが伝わります。

次は、「炭火焼きのつくねがおいしかった。カウンターの雰囲気もよかった」という口コミを想定した例文です。この記事に出てくる口コミと返信は、いずれも説明のために作った架空の例で、実在のお店やお客様のものではありません。

  • 例文……「ご来店ありがとうございました。つくねは毎朝店で仕込んでいる品なので、そう言っていただけてうれしいです。カウンターでは、その日の仕入れでおすすめを変えていますので、次回はぜひスタッフにお声がけください。」

最後の一文が、Googleのいう「一度訪れただけではわからないような情報」にあたります。季節のメニューの切り替え時期や、予約の取りやすい曜日なども使えます。ただし、実際にやっていないことは書かないのが前提です。例文を自店に合わせて言い換えるときも、事実と合っているかを必ず確認してください。

低評価への返信:4つの手順

低評価が付くと、すぐに返したくなるものです。ただ、記録を確かめずに急いで書いた返信ほど、言い訳や反論に見えがちです。一方でGoogleのヘルプは返信を速やかに行うことも勧めていますので、放置はせず、次の確認を早めに済ませてから返信します。

手順1:その日の記録を確かめる

Googleのヘルプも、まず「クチコミ投稿者とその訪問に関する記録を確認します」としています。来店日の予約台帳、シフト、その時間帯の混み具合、提供の遅れやクレームの記録を確認し、店長や当日のスタッフにも話を聞きます。事実が分からないまま謝る・否定する、のどちらもしないためです。

手順2:店に非がある点は、言い訳せずに謝る

提供が遅れた、注文を間違えた、といった事実が確認できたら、その点ははっきり謝ります。ヘルプにも「起きてしまったミスについては誠意をもって対応しましょう」「必要に応じて謝罪する」とあります。「混んでいたので」と理由を先に書くと、言い訳に読まれます。理由を書くとしても、謝罪と改善策のあとに短く添える程度にとどめます。

手順3:店に非がないことは、責任を負わずに事情を伝える

たとえば「予約なしで行ったら満席で入れなかった」「ランチの時間外で注文できなかった」といった口コミです。ヘルプでは、自分たちに非がないことについては責任を負うことを避け、現時点で対応できることと対応できないことを説明するよう勧めています。反論するのではなく、次に来てもらうための情報として伝えるのがポイントです。

手順4:詳しいやり取りは、公開の場からお店の連絡先へ移す

事情を詳しく聞く必要がある場合は、返信の中で深追いしません。Googleのヘルプも、問題の解決に向けて投稿者に直接連絡してもらうようお願いすることを勧めています。お店の電話や問い合わせ窓口など、お店として公開している連絡先を案内します。

直接のやり取りでお詫びや返金をする場合も、口コミの修正や削除を条件にしたり、引き換えにお願いしたりはしません。否定的な口コミの修正や削除と引き換えに見返りを提供することは、Googleのポリシーで禁止されています。

低評価への返信の例文

次は「料理が出てくるまで40分以上かかった」という口コミを想定し、当日の記録から提供の遅れが確認できた場合の例文です(架空の例です)。

  • 例文(店に非がある場合)……「ご来店いただいたにもかかわらず、お料理のご提供が大きく遅れ、申し訳ございませんでした。当日の状況を確認し、ご注文が重なった際に提供の順番が分かるよう、キッチンでの伝票の扱いを見直しました。ご不便をおかけした点について、よろしければお店まで直接お聞かせいただけますと幸いです。」

次は「予約なしで行ったら入れなかった」という口コミを想定した例文です(架空の例です)。

  • 例文(店に非がない場合)……「せっかくお越しいただいたのに、ご案内できず申し訳ありませんでした。金曜・土曜の夜はご予約で満席になることが多く、当日のご案内が難しい日がございます。平日の早い時間は比較的お席に余裕がありますので、次の機会にぜひご利用ください。」

後者の「申し訳ありませんでした」は、ご案内できなかったことへのお詫びで、店のミスを認めているわけではありません。ヘルプの「共感を示し、お客様の気持ちを理解していることを伝えます」にあたる一言です。例文中の曜日や時間帯は、自店の実際の状況に置き換えて使ってください。

体調不良を訴える口コミは、返信より先に事実確認を

「食べたあとにお腹をこわした」といった口コミは、ほかの低評価とは分けて考えます。返信の文面を考えるより先に、当日の仕込み・保管・提供の記録の確認を優先してください。必要に応じて、お店を管轄する保健所に相談することも考えます。なお、食品衛生法施行規則の衛生管理の基準では、医師の診断で店の料理が原因、またはその疑いがあるとされた健康被害の情報を得た場合、保健所など(都道府県知事等)に情報を提供するよう努めることとされています。公開の返信では、原因を決めつけて認めることも否定することもせず、確認を進めていること、詳しい状況をお店の連絡先へお知らせいただきたいことを伝えるにとどめるのが無難です。

返信で書いてはいけないこと

返信は誰でも読める公開の文章です。次のことは書かないようにします。

  • 投稿者を特定できる情報……来店日時、予約名、注文内容、同伴者のことなど。Googleは「クチコミ投稿者の個人情報を公開したり、個人的に攻撃したりしないでください」としています。記録で投稿者が分かっても、返信には書きません
  • 反論や皮肉……「当店ではそのような事実はございません」と断定して突き放す返信は、事実がどうであれ、読む側の印象を悪くします
  • スタッフを責める書き方……「担当のアルバイトには厳しく指導しました」のような書き方は、店の責任をスタッフ個人に押しつけているように読まれます。改善は「お店として」の言葉で書きます
  • 割引やサービスの約束……「次回ドリンクをサービスします」は、投稿の修正と引き換えの見返りと受け取られかねません。Googleのポリシーでは、否定的な口コミの修正や削除と引き換えに割引や無料の商品を提供することは禁止されています

返信に名前やイニシャルを添えることは、Googleのヘルプで「返信の信頼性を高めることができます」と紹介されています。末尾に「店長より」と添えるなど、店として責任を持って書いていることが伝わる形にするのも一つの方法です。

消せる口コミ、消せない口コミ

「悪い口コミを消したい」というご相談もよくいただきます。Googleのヘルプでは、どの口コミも報告はできるものの、「削除の対象となるのは Google のポリシーに違反しているクチコミのみです」とされています。さらに、内容に不満がある、気に入らないという理由だけで報告しないよう求めています。

ポリシー違反にあたるのは、たとえば実体験に基づかない投稿、利益相反(競合店の関係者による投稿など)、ハラスメント(脅迫や晒し行為など)、個人情報を含むもの、来店体験と関係のない内容などです。報告の審査には通常数日かかり、違反がないと判断された場合は1回限りの再審査請求ができます。

つまり、単に評価が低いだけの口コミは消えません。消すことに時間を使うより、返信で姿勢を示し、指摘された点を店の中で直すほうが、これから来るお客様には伝わります。

返信を、店の改善につなげる

口コミは、返信して終わりにすると半分しか活かせません。Googleのヘルプも、否定的な口コミは顧客の期待値を把握し、サービスの改善方法を見つけるうえで役立つとしています。

  • 週に1回、まとめて振り返る日を決める……返信そのものは届いたら早めに行い、振り返りの日には指摘の傾向を見ます。返信の担当と、返信に迷ったときに相談する相手(店長・オーナー)も決めておきます。体調不良の訴えなど急ぐものは、その日のうちに店長・オーナーへ伝えます
  • 同じ指摘を数える……「提供が遅い」「席が狭い」など、繰り返し出てくる指摘は、1件ずつの返信ではなく営業のやり方で直す課題です
  • 直したことは返信に書けるようにする……「伝票の扱いを見直しました」と書けるのは、実際に直したときだけです。返信の文面より、店の中の変化が先です

口コミで繰り返し指摘される点は、ピークタイムの回し方や新人の教え方など、オペレーションの問題であることが少なくありません。売上の数字と合わせて見る場合は、飲食店の売上が落ちた原因|最初に見る3つの数字もあわせてご覧ください。

出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ユーザーからのクチコミを管理する」「クチコミを増やすためのヒント」(クチコミに対して効果的な返信を書くためのヒント)「ビジネス プロフィール上の不適切なクチコミを報告する」、マップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシー「禁止または制限されているコンテンツ」(いずれも2026年10月時点)、食品衛生法施行規則 別表第十七 第九号ロ。本記事では、これらの内容を要約・編集して紹介しています。仕様やポリシーは変更されることがありますので、最新の記載をご確認ください。グルメサイトなどGoogle以外の口コミは、それぞれのサイトの規約に従ってください。

口コミに表れる課題を、お店の中から改善します

株式会社アトラクトは、2006年の創業から飲食店の経営支援ひとすじで取り組んできました。口コミへの返信は入口にすぎず、本当に変えるべきなのは、指摘の原因になっている接客や提供の流れ、スタッフの教え方です。

「同じ指摘が何度も続いている」「どこから直せばよいか分からない」という段階でも構いません。経営改善・各種研修では、接客・提供品質の底上げや、店長研修・新人研修もご相談いただけます。初回のご相談は無料でお受けしています。

よくあるご質問

口コミには、すべて返信したほうがよいですか?
必ずしもすべてに返信する必要はありません。Googleのヘルプでも、すべてのクチコミに感謝の意を公開する必要はないとされています。全件に返信する場合も、同じ定型文を貼り続けるのではなく、それぞれの口コミの内容に一言触れることが大切です。
低評価の口コミは、返信したあとに書き直してもらえますか?
返信が公開されると投稿者に通知が届き、投稿者は返信を読んだあとでも口コミを変更できます。ただし、変えるかどうかは投稿者が決めることです。割引や無料のサービスと引き換えに修正や削除をお願いすることは、Googleのポリシーで禁止されています。
事実と違う口コミを書かれた場合はどうすればよいですか?
まず当日の記録を確認し、事実と違う点は返信のなかで穏やかに説明します。そのうえで、実体験に基づかない投稿や、脅迫・晒し行為のようなハラスメントにあたる投稿など、Googleのポリシーに違反すると考えられる場合は報告できます。ただし、内容に不満があるという理由だけでは削除されません。
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